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 『ふくえタウンプレス』は、平成8年6月から、島の若者の有志が集い様々な問題に取り組んでいく過程の中から生まれた情報誌です。『ふくえタウンプレス編集部によって編集・発行されていました。
 この『ふくえタウンプレス編集部』は、その後、メンバーが入れ替わりながら島おこし集団『NPO法人Gg-Net』へと組織化され、様々な地域振興の活動の一環として、その活動の一部として名称を変えながら継続されていくことになります。{『ふくえアイランドプレス』と言う名称を経て、五島市合併に伴い最終的に『ごとうアイランドプレス』へ名称を変更することとなります。そして『ごとうアイランドプレス』は2005年6月22日を持って廃刊となっています。この『ごとうアイランドプレス』に連載されていた『五島市を考えよう』『島やさい』についても宜しかったら目を通してみてください。(元編集長 平山匡彦)

 ここで、平山徳一氏の『五島史と民俗』の序文を紹介させていただきます。氏は、この島をこよなく愛し、生前は「五島アイランドプレス」をはじめとする私たちの活動にも多くの助言をいただきました。この序文は、この島をどうにかしたいと考え、もがいている若者たちへのメッセージです。
 

平山徳一著
 『五島史と民俗』

 −未来を創るためには先人たちの一つ一つの足跡に今私たちが、どう答えようと試みるかが最も大切であって、現実は、追憶のぬるま湯につかって鼻うたを唄うような生易しいものではなく、島の人びとが島の歴史を忘れたとき島は斜陽化することを、厳粛に受けとめなければならないからである。

 現在には、縦の軸としての時間と歴史的な感覚があり、横軸には無限の空間と地理的条件があって、人間はいや応なしにその縦横の接点に生き、その制約からのがれることはできない。だから若者たちは今、後ろ鏡と前鏡の合わせ鏡に五島の未来像を写し出して島おこしに懸命である。

 −中略−

 しかし島を去ったすべての人が魅力を失ったわけではない。なかには都の空が黄昏てくると西空に郷愁を潤ませ、ほろ酔いきげんで島を自慢するものもいるはずである。

 その残された島の灯を消さないよう、時世の大きなうねりの中で島の若者たちは郷土愛に燃えているのである。

 島の若者たちは資本を引き出すことの大切さも知っているし、その前に島民のアイデアを引き出すことがもっとも大切であることも自覚している。また離島振興法ができたから島がよくなるのでなく、島がよくなろうとするとき、法が生きることもよく知っている。

 だから若者たちの血潮がおどるのであって、その若者たちの魂を刺激するような応援歌はないものだろうかと、思いついたのがこの度の推こうであった。−(はじめにより)−

 『ふくえタウンプレス』発刊にあたって(平成8年6月10日)

 21世紀まであと5年。皆様いかがお過ごしでしょうか。?
 24時間流されるTVやラジオのニュースでは、世界中で人を人とも思ってないような事件が多発し、子供が麻薬に汚染されたり、企業や官庁が、利益やメンツの為に多くの人をエイズに感染させたり、未だに軍事力で秩序を維持しようとしている国や、核実験を強行している国があったり、4ヶ月も空転させといて最初の通りの法案をそのまま通してしまう国会があったりと、も−いいかげんにしろ!と言いたくなる今日この頃です。
 
 地球規模で見ると、19世紀型の化石燃料をどんどん燃やしながら、大量生産・大量消費させることで経済を発展させてきた現代文明は、もうすでに瀕死の状態にあります。私たちは、豊かさと便利さ、快適さを追い求め、成長すること発展することこそが、人類の目標としてきました。しかし20世紀が終わろうとしている今、世界は、自然破壊・環境破壊による大気や海洋汚染・オゾン層の破壊・地球温暖化・異常気象・資源の枯渇・食糧危機・人口爆発・経済破綻・地球紛争・ありとあらゆる社会・経済システムの行き詰まりと崩壊・政治行政機構の硬直化と不信等々。数え切れないほどの矛盾と問題が噴出しています。

 さて、五島に住む私たちです。いったい何から始めたら良いのでしょう?
 これからの時代、誰かが考えてくれればいいとか、誰かがやってくれるだろうとか、そうした時代ではなくなってきています。とくに環境問題などは一刻を争う問題なのに、法律もまだ未整備で、行政機関や企業もこれから対応を考えるといった状態です。私たち一人一人が知恵を出し合い、、家庭の中から問題を解決して行かなくてはなりません。世界は、一人一人が変わることで確実に変わって行きます。
 
 ふくえタウンプレスは、五島に住んで、五島が好きで、人や自然が大好きで、ニュースを見るたび、胸が痛むというような、そんな想いがあふれる、あなたのための情報誌です。どうか気軽にご意見、要望、アイデア、企画等、お寄せ下さい。
 ふくえタウンプレスが、五島を元気にする、ささやかな一助となれますよう、編集部一同ガンバル所存です。今後とも宜しくおつきあい下さい。  (ふくえタウンプレス編集部江川順一・平山匡彦)
『干拓事業』−ふくえタウンプレス8号−(平成8年7月29日)
 
 先日、島原半島へ仕事で出かけた。前回訪れてから3ヶ月しか経ってないというのに、眼前に広がる諫早湾に、前回には見られなかった巨大な壁が、沖に向かって伸びているのが、もやの中でもはっきりと確認できた。
 激しい首長選挙があり、現職が敗北した。干拓事業が、いかに環境に対して悪影響を及ぼすのかというシンポジウム、講演会、調査団の記事が、またあげくのはてには、「むつごろう」が裁判をおこすという報道が、連日新聞紙上を賑やかしているというのに、何もなかったかのように、黙々と事業は伸展している。
 地域振興の名の下に、その地域の最大の財産をなくしてしまう。永久にである。何とも矛盾した、やりきれない気持ちになる。
 
諫早市内に、本明川という川が流れている。数年前の調査で、この川が九州で一番汚い川であると判定されたことがある。そのとき、多くの市民グループが、本明川を美しい川に戻すために、数多くの事業を行った。本当に、昔の姿を取り戻すことはできないのだろうが、少しでも、幼い頃の記憶に出てくる姿を取り戻してほしい、という市民全員の気持ちだったと思う。ただ、また同じ地域で、同じことが繰り返されているという事実は無視できない。

 地域住民が、色々なことを考え、行動を起こすとき、住民が、直接選挙を請求したという話題を、時々見かける。「民主政治」なるものが行われはじめて半世紀が過ぎた今もなお、地域の進む道に対して、地域住民が直接発言し、直接選挙をして決定しようと言う当たり前のことが、ニュースになっていることの方が、私にとってはずっと不思議なことのように思える。
 『福岡は中心街が元気!』−ふくえタウンプレス22号−(平成8年11月4日)
 
 久しぶりに福岡に行って来ました。
 福岡と言えば、今、話題の”Zサイド”...
 イヤ〜すごいネ!...CDと本屋しか用のない私は、とりあえず地下2回のCDショップへ...
 そしたらなんと..地下2回のフロアが、ぜ〜んぶCDの山!しかも視聴盤の多いことと言ったらないポップス、ジャズ、フュージョン、クラシック、ワールドミュージックと、なんでんかんでん聞かしてくれる。(イランの音楽なんて初めて聞きました)
 その後、最上階の本屋へ行ってみると、これまたフロア全部が本屋!本の数の多さにも驚いたけど、なんと言っても本棚の前にイスが並べてあるなんて...挙げ句の果てには、奥の喫茶店に持って入って読んでいいなんて...余裕じゃん!!
 
 ところで、福岡って、ちょっと前まで『イムズ』がおしゃれなスポットだったけど、その後『キャナルシティー』そして『Zサイド』その上今建設中の『三越』と、次から次に新しいのができちゃって、元を取り返す前に改装しなくちゃ、人がよってこなくなっちゃうんじゃないかな?なんていらぬお世話だね。
 それよりも、どこに行っても、郊外店、郊外店って話ばっかり聞こえてきて、中心街はさっぱりだ!...なんて言ってるけど、福岡はなんて言ったって真ん中が元気だね。
 やっぱり、その都市や、町の顔になる中心街が元気がないと、ダメだよね、皆さん!!
 『ギャオス?』−ふくえタウンプレス30号−(平成8年12月26日)
 
 福江の空のそびえ立つNTTの2本のタワー。夜になると赤い目を点滅し、怪獣やロボットを想像させ、幼い頃の私は、しばらく眺めていても飽きないものでした。(........変なやつである。)
 皆さんは、その内の一本が無くなっているのにお気づきですか?
 途中まで撤去されかけたこのタワーに気付いて、映画「ガメラ対ギャオス」で、ギャオスが東京タワーを壊し巣作りをして卵を産み付けたシーンを思い出したのは私だけでしょうか?私によく似た愛息だけは、NTTまでギャオスの卵を見に行きましたが。(変な親子である)
 
 ところでこのギャオス、五島出身なんですね。映画の中の設定では、五島列島・姫神島で発見された卵からギャオスが生まれるんです。生い立ちの大筋は、アトランティスの人々が遺伝子操作でギャオスを創り出します。しかし自分たちが創り出したギャオスに脅かされ始めたアトランティスの人達は、自分たちの身を守るためにガメラを創り出すんです。(つまりギャオスもガメラも五島出身?しかも五島がアトランティスなの?)
 話は変わって、映画「モスラ」が封切られました。今回の設定で、モスラが生まれたインファント島が西表島と言うことになり、地元挙げて祝典を執り行い、映画のスタッフを呼んで歓迎したそうです。五島でも、ガメラとギャオスの島ってことで、少しは盛り上がっても良かったかもネ!

 それにしても、ガメラ・モスラ・ゴジラ・ウルトラマン......地球環境に対するものすごいメッセージが溢れているから、皆さんももう一回、そこんとこ考えながら見直してみても面白いかもネ”!!!
『毎度どうも ふくえタウンプレスです!』−ふくえタウンプレス38号−(平成9年2月18日)
 
 第4次福江市総合計画が発表され、そのダイジェスト版が各家庭に配布されました。目を通して見るとそれはすばらしい内容で、私たちが提案を続けている「自然環境との共生」や「市民が安心して生活できる島づくり」の他、「市民参加型の町づくり」など福江島が進むべき道筋や、その方法に至るまでも盛り込れ、この島の明るい未来を想像させるような多くの提案がみられました。
 
 この島が好きで、このような情報誌を発行している私たちにとっては、本当にこの計画通りに運営されていくことを願ってやみません。しかし一市民として、私たちはよかったよかったと見ているだけでよいのでしょうか。政治不信・行政不信が唱えられている中、全国的にも我々の地域においても投票率の低下、政治・行政へ対しての関心のなさなど..。最近のニュースでも見られた様に、成人となった人達(決して彼らだけではないが)の責任感の欠如。福江市が成人式の際行った『選挙に対する意識調査』の中にも、投票に行きたくないなどの意見が多く見られ、出席者の多くはそのアンケートにもまともに答ていなかったという悲しい結果も見られました。
 
 これからの島の未来に対して実際に考え、動いていかなければならないのは、誰あろう私たち一人一人なのです。市民・島民が自覚し、行動を起こさない限り、『活力ある地域づくり』など絵に描いた餅にしか過ぎないのです。今の行政や政治を責めたり、社会全体を敵にすることは簡単です。今、私たちが事実を現実のものとして認識し、個人個人が自分の問題として考える時が訪れているのです。「自分一人がやっても...」「自分一人くらい...」「誰かがやってくれるさ...」という考えを捨て、目前に近づいた21世紀に向けて、「今自分に何ができるのか...」「今自分は何をしなければならないのか....」ということを一人一人が意識を高めて共に実践していくことが大切なのです。
 皆さんが感じたこと、今しなければいけないと思っていること、意見や提案など何でも結構です。是非タウンプレスまでお手紙下さい。あなたがこの島に対してできる最も手軽な第一歩だと思いますヨ!!
『島の旅@-城岳編〜うららか』−ふくえタウンプレス42号−(平成9年3月18日)

 寒い寒い冬も終わりを告げ、ほんわか〜〜とした、うららかな日曜日。
 こんな日は、弁当抱えて(...ビールも買って)、お出かけするっきゃない!!
 途中、「浜に、ワカメがいっぱいあがってるヨ」と言う言葉に後ろ髪を引かれながらも、岐宿町の『城岳』に登ってみました。
 駐車場のすぐ側にある大きな大きなテーブルで、私達の目の高さを飛ぶトンビを眺めながら、遅いお昼ご飯。日陰はまだまだ少しヒンヤリしますが、屋根の外に出るとポカ〜ッとして、少しウトウト....。
 少し休んで、頂上の展望台へ。そこには、大きな双眼鏡が設置してあり、ぼんやりと遠くの畑や、岐宿の町並み、霞のかかった水平線、船の上で作業をしている老人と、時がたつのを忘れ、しばし世間を眺めていました。
 
 たまには、こんなにゆったりと時間が流れていくのも悪くない。
 皆さんも、たまには大きなお弁当抱えて、島の旅に出て見ませんか?
 ハウステンボスやキャナルシティーもいいけど、この島もなかなか捨てたもんじゃないですヨ!
(皆さんの、福江島を旅した感想、注目のスポット、以外と知られてない穴場など教えて下さい。)
 『島の旅A-鬼岳編〜花見』−ふくえタウンプレス44号−(平成9年4月3日)
 
 し〜が〜つ〜は、は〜な〜み〜で、酒がのめるぞ〜〜酒が飲める、酒が飲めるぞ〜、酒がのめるぞ〜〜〜!!
 季節は春! 春と言えば桜! 桜と言えば花見! 
花見と言えば..酒が飲めるぞ〜!(それでは、花見でもないと酒を飲まないのか...と言われると.....その辺は、あまり気にしないで欲しい。)

 と言うわけで、今回は花見に行ってみました。
私:場所は、どこにする?
子供:え〜っと...ピクニくん!
(うちの息子は、鬼岳にピクニックに言った3年ほど前から、鬼だけのことを『ピクニくん』と呼んでいる。)
妻:それじゃ、ピクニくんへ出発!..オー!!
 途中、各家の庭先に並ぶ桜や、今や名物となったロータリー桜の下を通り抜け、いざ鬼岳へ!
(しかし住宅街の桜、少なくなってません? ロータリー桜も一部切られるそうですし...そういえば、荒川線も大きな桜の木がたくさんありましたけど、道路拡張工事で、ずいぶん少なくなってますネ...)
 
 鬼岳へ着いてみると、そこはどこを向いても花見、はなみ。家族連れや職場の仲間同士、はたまた親戚総出で来ている人たち、子供達だけのグループ、中には本格的に酔っぱらっている人・人・人...
 まだ3月と言うこともあり、少し肌寒くはありましたが、春はやっぱり花見で。..酒が飲めるぞ〜〜!! (しつこい!)
 このお話が出る頃は、満開の桜って言うのはもう無理かも知れないけど、散りゆく桜にまみれながらの花見て一杯も、おつかもヨ!!鬼岳の他には、崎山の箕岳、奥浦の公園、大窄の公園、大円寺公園、忠霊塔、中央公園なんかも名所ですよね、 皆さんも、お弁当抱えて行って見ませんか? 但し、飲酒運転はダメですヨ!!
 動燃〜どうなっとんねん!』−ふくえタウンプレス47号−(平成9年4月20日)
 
 ふくえタウンプレスでは、ここのところの動燃の不祥事については、ずっとふれてきませんでした。それは、この1週間に1度の情報誌では追いつかないくらいに、毎日毎日事件が起き、うそが発覚し、過去にまでさかのぼり、そのずさんさが報告され続けているからです。
 ふくえタウンプレスの原稿締切は毎週土曜日で、発行日は月曜日になります。つまり、その週の土曜までに起きた事柄について、我々の考え方を書かせていただいても、この情報誌が発行される月曜日までに、それ以上の事件が起きているのです。原稿を書いている側から、我々の想像力の貧困さを嘲り笑うかのような真実が報告される。ここまでくると、動燃のやってきたこと、言ってきたことなど、本当のことなど無かったようにさえ思えてきます。
 
 この動燃、本当のな名前は、『動力炉・核燃料開発事業団』と言うんだそうで、なんと約3兆円もの予算をもらっていたそうです。それだけのお金を使い、何をやっていたのかというと、皆さんもご存知の通り、核燃料サイクルなるものの構築です。しかし、高速増殖炉『もんじゅ』がナトリウム漏れをおこし(その後、放射能漏れも確認されました。)、東海村でも爆発事故(この事故では、放射能漏れを止めることができず、破損個所をシートで塞ぎ、テープで止めるという幼稚さ、あんなんで本当に放射能漏れが防げているのかが疑問である。)。最後の砦、新型転換炉『ふげん』もトリチウム漏れをおこしました。この事件は、なんと過去にも10数回起きていたというおまけまでつきました。いずれも報告はなく、隠し続けられていたそうです。
 ただ、この事業団をなくしても原子力発電所はなくなりませんし、放射性廃棄物はどんどんたまっていくだけなのです。いっそのこと原子力事業ごと止めてしまい、全く新しいエネルギー開発事業に取り組んでもいいのではないでしょうか。
 地球環境と共存できる、エネルギー開発。そんなものの名前にしてもらえれば、文殊菩薩も普賢菩薩も喜んでもらえたのにね!
 『しのぎ』−ふくえタウンプレス53号−(平成9年6月6日)
 
 5月25日(社)福江青年会議所主催の「わんぱく相撲福江場所」が行われた。今年で6年目を迎えるそうである。この大会の中で、私が(私だけではないだろう)注目していた二人の少年がいる。その二人の少年が、その日始めて土俵で向かい合った小学6年生の決勝。観客のボルテージも自然と上がる。その大きな声援を浴びながら向かい合う少年を見ていると、5年前の「わんぱく相撲福江場所」の2年生の決勝を思い出してしまった。

 彼らは、小学2年生とは思えない体つきで、他を寄せつけず、周囲が予想していた通りに順当に勝ち上がってみせた。誰もが、どちらが強いのか、ワクワクしながら注目したものである。そして決勝戦。審判の声と共に立ち上がった二人は、“ゴッ”という鈍い音を響かせ、ぶつかり合う。『相撲』という格闘技に引き分けはない。当然どちらかが勝つものである。その時負けた一人の少年の悔し涙.......。
 そして、今年の「わんぱく相撲福江場所」小学6年生の決勝。やはり同じ二人の少年が勝ち上がってきた。ひときわ大きな歓声に沸き立つ会場。この5年間の二人の努力は並大抵ではなかったと聞く。一人の少年の母親は「『わんぱく相撲』と聞くだけで、親も緊張してしまう。今年で終わりだと思うとホッとする。」と語った。
 
 この5年間、常にトップを争ってきた二人。「わんぱく相撲」の土俵で会うのはこれが最後となる。
 両拳を地面に付け、審判の声と同時に立ちあがった二人は、今年もまた“ゴッ”という音を響かせぶつかり合う。そしてもつれ合ったように見えた二人は投げを打ち合う。両者の体が同時に飛んだ。結果は、あの5年前と同じになってしまった。一瞬先に落ちてしまったのだ。
 くしくもこの日、福江市出身の時津海関が十両優勝した。この日、残念ながら敗者となった少年の悔し涙を見ていると、10年後の大相撲5月場所、五島出身の二人の若者が、千秋楽の最後の取り組みで向かい合っている姿を思い浮かべてしまった。
ギバレ%、力士たち、ギバレ℃梺テ海関。
 『ある観光客との会話』−ふくえタウンプレス61号−(平成9年8月2日)

観光客: 福江は、これから栄える街なんですね。
わたし: エッ..どうしてですか?
観光客: だって、この一番の観光シーズンに、こんなに道路工事をやっているんですから
わたし: .........ハア〜......。
 『インターネット』−ふくえタウンプレス66号−(平成9年9月5日)
 
 以前、『僕らの島を考えよう』のコーナーで、インターネットのプロバイダ(接続サービスをする業者)を第三セクターで福江に作ってはどうだろうか。という提案を「マルチメディア文化都市構想」の中で書かせてもらいました。
 福江島は、離島というハンデを抱えています。しかしこのインターネットを使うことにより、このハンデを補えることがたくさんあります。たとえば、我々の持つ情報を発信したり、外部の情報を瞬時に受け取ることができるようになります。また、通信や映像を利用した会議システムを構築できれば、島から出ることなく会議や研修が受けられるようにもなります。医療に関しても、遠隔医療のシステムを導入したり、健康管理を受けることが可能になるわけです。(詳しくは、福江青年会議所発行の未来への提言1995を参照してください)
 
 確かに、今のままでも長崎にあるプロバイダに接続すればインターネットは簡単に接続できます。しかし、どうしても長崎までの電話代だけはかかってしまいます。そこで、今回NTTが始めることとなったOCNです。昨年の春、この噂を聞きつけた私たちは、まだかまだかとNTTの職員をつかまては、急っついたものでした。それがやっと現実のものになるそうです。
 今後は、インターネットの有意義な使い方を是非、皆さんで考えましょう。
 『年の瀬』−ふくえタウンプレス82号−(平成9年12月27日)
 
 1997年もいよいよカウントダウン。今年一年間を漢字一文字で表現すると『倒』だそうな....。
 大手企業が相次いで倒産し、関連企業、関連金融機関もそのあおりでバタバタと倒れていく。1998年は、もう何が起こっても不思議ではない。某元総理大臣が、「日本は資本主義なのだから、経営に失敗したら、つぶれていくのは当たり前のことだ」と発言しているのをニュースで聞いた。じゃ、日本国が、これだけ赤字を抱え、行き詰まっている責任は、誰が取ってくれるというのか。火だるまになって始めた行財政改革も、何がなんだか良く分からないまま終わってしまった。
 先日決定した「介護保険」にしても、賛成した議員さん達の何割が内容を理解しているのか、疑問でもある。分かっているのは、施設の不足とマンパワーの不足。そして金の不足。まだまだ解決できないことだらけである。
 
 さて、そんな中、我が福江島は今後どうなっていくのであろうか。大規模郊外店の煽りを受け商店街にも不況の風が吹き始め、売り上げが約20%もダウンしたという話も聞く。そしてまた来年には、もっと大きな大型郊外店がオープンするらしい。そうえ五島中央病院の移転も本決まり。いよいよ福江市商店街も正念場である。さてさて何か景気のいい話しは転がってないものか.....。
 そういえば、聞いた話しによると、裁判所横の駐車場で「朝市」を始めるそうな。楽しみな企画である。そういえば、福江青年会議所っていう団体も数年前そんなことを言ってたっけ...。是非成功して、島内観光の目玉になって欲しいものだ。(で、車で朝市に行った時、どこに車を止めたらいいんだろう....今度誰かに聞かなきゃ)

 ところで観光といえば、観光は大きく分けて7種類あると言われている。
 ●エコツーリズム(環境観光)
 ●ヘリテツーリズム(文化遺産観光)
 ●グリーンツーリズム(農村観光)
 ●ヘルスツーリズム(健康観光)
 ●スコーレツーリズム(学習観光)
 ●スポーツツーリズム(運動観光)
 ●コンベンションツーリズム(会議観光)

 私などは、この他にうまいものを食べたいがための観光もあるのではないかと思うが、まあこんなものなのだろう。
 さて我が福江島はというと、最近スポーツ団体の誘致などにも成功し、修学旅行などの誘致も進んでいるようで交流人口の増加には努めているようだ。
 ただこれからもっと福江島の観光を発展させるためには、まだまだ多くの課題が残されているようである。
 
 たとえば有機農業のような特色のある産物を育成し五島で採れた魚介類、五島牛や野菜、果物を旅館や料理屋で使い、また朝市や土産物店で販売する。そうして福江島の特色を持った農業、漁業と観光との共存共栄を実践するような観光開発はどうだろう。そのためには自然環境が壊れていては観光客のイメージが壊れてしまうので自然環境を壊さないばかりか、壊れた自然を再生したりより豊かな自然を作る努力をしなければならない。
 そして、老人でも障害者でも、自由に気軽に来れる観光地でなければならない。
 
 福江島には、まだまだ多くの可能性が残っているはずである。その為にも、もっともっとこの島に住んでいる皆さんも地域のあり方を提言し、住民主体で地域のあり方、ビジョン、マスタープランを行政とともに作成・検討し、未来の福江島を作っていくべきと考える。
 『こみせ』−ふくえタウンプレス87号−(平成10年1月29日)
 
 また一軒の‘こみせ’がなくなった。
 住宅街の中にあって、駄菓子、野菜、果物、生活雑貨、文房具、ジュース類、パン、肉、惣菜などなんでも置いてあるような商店の話しである。皆さんの家の近所にも以前はきっとあったはずです。
 付近の住民たちは、ほとんど毎日そこに顔を出し、会話を交わすことによってコミュニケーションをとっていた。情報を交換したり、悩み事を相談してみたりと、老人から子どもまで、小店を中心とした一種のコミュニティーが形成されていたようにも思えます。
 私たちの幼い頃には、まだ各家庭に電話などなく、よく取り次いでももらったものでした。
 そういう小店が、一軒、また一軒と姿を消そうとしています。
 商売が成り立たなくなったのか、跡継ぎがいなくなったからか、その両方なのかもしれない。時代の流れだから…と言われれば仕方のないことなのか..。
 
 大店法も緩和され、その流れなのかこの福江島にも大型郊外店ができました。なるほど広い建物の中には色々なものが並べられ、広い駐車場があり、そこに行けばとりあえず何でもそろってしまうようです。特に何も買うものがなくても、暇つぶしにでも行く人もあるのではないでしょうか。
 そして今年の秋には、それよりももっと大きな郊外型大型店舗が建つそうな…。これには商店街も戦々恐々。色々なことも考えられているようですが、なかなかいい手も浮かばないようで、中には郊外型に乗りかえる人も出てきているようですし、何店か集まって、  商店街の中に大型ショッピングモールのようなものを作ってみては…、な〜んて考えている人もいるそうです。
 話しは戻りますが、住宅街にあるような小さな店舗は確かに品ぞろいもそうよくはないでしょうし、大型店舗に比べると値段も確かに高いのでしょう。でもそういう店舗のいいところもたくさんあるはずです。
 
 商店が近所にあることで、醤油が切れてれば、ちょっと買いに行くことも出来ます。まさか、塩が足りないからとわざわざ着替え、車を飛ばして買いに行くことはないでしょうから。
 特に、足腰が弱ってしまったお年寄りや、障害者の方なんかは切実な問題なのではないでしょうか。在宅で一人で生活をしている人たちにとってはオアシスのような存在なのかもしれません。そこに行けばどうにかなる。分かってもらえる。安心して買い物が出来る。大袈裟な言い方かもしれませんが、そのような人にとっては、近所の店が唯一世間≠ネのかもしれません。
 
 来年になると、『介護保険』が施行されます。もし介護認定で認定されなければ保険料はおりません。その時には、ホームヘルプサービスなどのサービスも有料となります。(介護認定されても一部負担は発生します)また、現在行われている食事のサービスなどもまだどうなるのかはっきりしていません。
 
 そのようになった時、近所に店もない状況だったらどうやって生活が出来るのでしょうか。福江島は、全国的に見て、非常に老人比率の高い島です。老人や、障害者が住みにくい島ということは、島民の半分以上は生活するのに不自由があるということなのです。
 もし、あなたの家の近所に小さな商店が残っていたなら、もう一度、そんな商店を見直してみてはいかがでしょうか。
 今回は話しが飛躍してしまいましたが、ちょっと近所の商店が閉まって、寂しかったものですから。
 『福江島の春の風景募集中』−ふくえタウンプレス94号−(平成10年3月20日)
 
 暑さ寒さも彼岸まで≠ニはよく言ったもので・・・・この島にも、ポカポカと暖かい春がいつものようにやってまいりました。
今の季節、数年前ですと、まだ桜は咲いてないものの、うぐいすの声に誘われて、白魚なんぞ魚にして、ちょっと一杯。な〜んておつなもんでしたが…、住宅街では、ここんとこめっきりうぐいすの声も聞かなくなり、白魚なんか、とんとお目にかかれなくなってしまいました。寂しいものですね。今では、カラスの声に誘われて一歩外に出てみると、近所の川ではボラの大群が泳ぎまわっています。
そう言えば最近では、白魚どころか、メダカやカエルの姿すら見ることもなくなってしまいましたね。いつもなら、ここで環境問題や、河川の現状なんかになるんでしょうが、今週はやめときましょう。
 
 先日、友人が釣りの話しをしていました。釣り仲間数人でキス≠釣りに行ったそうですが、その道具や服装の話しに始まり、力いっぱい竿を振ったのに、針が釣竿の先よりも手前に落ちていたこと。魚を釣る前に自分のズボンに針を引っかけていたことなど、それは楽しそうに話していました。 さて、皆さんは福江島の春をどのように楽しんでますか?
 『ふくえタウンプレス』では‘福江島の春の風景’を募集しています。
 皆さんの春の楽しみ、この季節ならではの過ごし方、思いっきり春を満喫できる方法、春の行事や、この季節に釣れる魚のこと、おいしい食べ物のこと、デートスポット、花や果物・野菜のことなど。また、体験談や花見の時の失敗談など、この島の春の風景を教えてください。
『僕らの島を考えよう/95』ふくえタウンプレス96号 ゴミ@

 ゴミ処理の問題が、ここにきてよく取り上げられるようになってきましたね。
 処理場に関しても、新聞紙上で大きく取り上げられていましたので、ここではあえて取り上げるのは控えさせていただきます。
 もちろん処理の施設も大切なのですが、もっと大切なことは、私たちも含めて、そこに住む住民のゴミに対する意識なのです。
 家庭ゴミの量は年々増えつづけています。大量生産・大量消費型という私たちのライフスタイルの変化が大きな原因の一つです。
 そしてもうひとつ、皆さん、ゴミ処理が無料とか思っていませんか?本来、ゴミを焼却したり、埋め立てて処分することは膨大なコストのかかる作業なのです。ただ今までは自治体の一般会計から支払われていたに過ぎないのです。最近になり、一定以上のゴミを捨てるときには代金を払うという制度に変えている自治体が増えてきましたが、この無料・つまりタダという意識が、家庭のゴミを増やしている一因なのかもしれません。
 
 現在、全国的にゴミの量の増大で、焼却場などの処分場が追いついていけない状態です。おまけにダイオキシン問題なとで簡単には焼却できなくなり、学校の焼却場も使えない始末。おまけに燃やせば、燃やすだけ地球温暖化につながる……もうそれは大変。というのが行政の皆さんの大きな悩みとなっていることでしょう。
 さて、ゴミといっても色々ありますが、どのようなゴミを、どのように処分していったらよいのでしょうか。今回から、ゴミ一つ一つを、他の自治体などの事例なども参考にしながら、どうしたらゴミか少しでも減らせるのかということについて考えていきたいと思います。
 皆さんのご意見やアイディアなどありましたら、是非お知らせください。(ふくえタウンプレス編集部)


生ゴミ

ゴミ区分としては、当然燃やせるゴミになるのでしょうね。ただ、生ゴミというのは大量の水分を含んでいるものです。水切りをしっかり行うことで、結構量を減らせるものですよ…。
 また、最近では生ゴミ処理機が色々と販売されています。このような物を利用することによって、ゴミが上質の肥料に大変身ということも…。 近年、このゴミ処理機を購入するときに、補助金を出してくれる自治体も増えてきたようです。長崎県内では長崎市・佐世保市・島原市が数千円の補助金を支給しているそうです。では参考までに、ゴミ処理機をいくつか紹介してみましょう。

「バイオ式(微生物による分解型)生ゴミ処理機」
 現在市販されている中で最も種類が多いタイプで、電気でゴミを攪拌・加温して、微生物の活動を助け分解します。早いもので24時間以内、遅くとも2〜3日で生ゴミを分解してしまいます。ゴミの量にもよりますが、3ヶ月から6ヶ月連続で生ゴミを投入して処理することができ、処理したものは有機肥料と して活用出来ます。価格は10万円以上がほとんどでしたが最近5〜6万円クラスのものが発売されるようになりました。

 「乾燥減量型生ゴミ処理機」
 微生物を使わずに、温風等で生ゴミを加熱・乾燥し生ゴミの量を減量させます。分解でなく、減量させるだけなので処理物は5日から1週間に1度排出する必要があります。処理したものは有機肥料として活用可能。室内使用可能タイプで8万円台、屋外で使用するものは5万円台のものがあります。

 「コンポスト容器」
 電気などは使用せず、土壌で行われる分解をバケツ状などの容器の中で行なうもの。通常は微生物を含んだ分解促進剤をふりかけるなどセットで使用して分解を早めます。 処理物は当然有機肥料としての活用が出来ます。構造的に簡単なため価格は数千円から1万円台が中心。
『僕らの島を考えよう/96』ふくえタウンプレス97号 ゴミA

 先週は、現在販売されている「生ゴミ処理機」の種類を紹介させていただきましたが参考になりましたか?
 徳島県の鳴門市でもゴミ減量の対策として以下の購入補助を行い、ゴミの削減に成功しているそうです。
●ドラム缶焼却器の購入補助
(1本当り購入原価…1、835円を
       申込者負担金…600円)
●生ゴミ処理機(コンポスター、わんだーBOX)
(1本当り購入原価…6、300円を
       申込者負担金…3、000円)
●EM密閉容器
(1個当り2、572円を無料配布)
 これらにより、平成8年度換算で約900トンものゴミの減量ができたとの報告があります。


レインボープラン・・山形県長井市
 この生ゴミを利用し、まちづくりに成功した事例があります。それが山形県長井市のレインボープランです。
<基本構想>
 農家と消費者との協力により相互理解を深め、地域循環システムを創り出すことにより、有機資源のリサイクルを図り、環境改善と健康な食生活を生み出し、自然と人間の永続的な共存を図っていくために、次の目標を掲げ、計画を推進します。
《基本目標》
●有機物の再資源化
 市民生活で排出される有機物(生ゴミ)の分別収集を実施し、その再資源化を図る。
●優良堆肥の生産
 家庭からの生ゴミ、事業所からの産業廃棄物(有機質原料となるもの)、畜産廃棄物等を原材料として、優良な堆肥生産を行う。

●土づくり・有機農産物の生産
 優良堆肥の農地還元により、化学肥料等に頼らない自然生態系に即した土づくりを行い、有機農産物を作り出す。
●域産域消による農産物の流通
 地元で生産された安全な農産物を地元消費者の食卓へ提供していくことで、健康な食生活を培う。
●農業担い手育成。
 自然生態系を生かした農業の実践により生み出される農産物をブランド化し、高付加価値生産による所得増大により、農業担い手の育成を図る。

[流れ]
 @家庭内で、生ゴミを分別します。
 Aゴミ収集所に配置したコンテナへ移します。
 B委託業者がコンテナを収集し、コンポストセンターへ集めます。(週2回)
 Cコンポストセンターで生ゴミと、畜ふん、畜尿、籾殻などを混ぜます。
 D一次発酵槽で約15日間
 E二次発酵槽で約25日間
 F篩にかけて堆肥貯留場へ
 G袋詰して出来上がりです。
[出来上がった堆肥は]
 堆肥は農協に販売委託し、15kg・280円、5kg・150円で販売されるほか、各農家が使用して有機農産物を生産し、朝市及び地域スーパーで販売されているそうです。

 いかがでしょうか、この福江島でも福江島ブランドの野菜を販売してみるのもいいのではないでしょうか?
 なお、もっと詳しく見てみたい方は、インターネットで長井市のホームページをのぞいてみてください。
 邪魔だった生ゴミが宝物に見えますよ。
『僕らの島を考えよう/97』ふくえタウンプレス98号 ゴミB紙のリサイクル

 先週までは、『生ゴミ』を考えてみました。今週も同じ可燃物ゴミでやたらとかさばる『紙』を考えたいと思います。

『紙の消費量』 
  新聞や雑誌・トイレットペーパーなど、私たちの生活の中で紙は欠かせないものとなっています。最近では、ペーパーレス会議などという言葉も聞かれ始め、パソコンなどの普及で無駄な紙を使わないようにという動きもありますが、まだまだ紙の使用を減らすところまでは至ってないようです。
 紙の消費量は、文化や産業の水準を測るバロメータなどといわれ、この国の発展とともに増大し、いまや紙製のパンツまでもが売られる始末。国民一人あたりの紙の年間消費量は約200Kg以上にもなり、これを木で換算すると、20〜30年たったもの4本分以上になるそうです。つまり福江市では人口約3万人弱ですから、紙を6000t、木に換算して12万本もの量を1年間に消費しているというわけです。考えたらものすごい量ですよね。


『紙の行き先』
この大量の紙は、いったいどこから来て、どうなるのでしょうか?
 皆さんも知っているように、この国は膨大な量の木を輸入しています。東南アジアの森で生活をしている画家が、自分たちの森を伐採し、木を輸入している日本へ来たときの映像を見たことがあります。彼は言いました。「この国にはたくさんの木があるのに、何故我々の森を切ってしまうんだ。」この東南アジアをはじめ北米・北欧・南米の木を切り倒し日本へ運び込むわけです。そして製紙工場で紙となり、この福江島に運び込まれます。

この紙は、使用された後、この島を出ることはありません。可燃物として焼却されるか、不燃物といっしょに処理場へ投棄されるか、トイレットペーパーとしてトイレに流されるのです。
 ある調査によると、可燃物ゴミの約半分、不燃物ゴミの約1割が紙類だそうです。この狭い福江島では、ゴミの最終処分場の確保が大変難しくなっていて、新しく造られるであろう処分場も、少しでも長く使用できるように努めていかなければなりません。
 では、いったいどうすればよいのでしょうか…。


『紙のリサイクル』
そう、リサイクルです。
 でも簡単に出来ることではありません。島内にリサイクル施設を造る訳にもいきませんし、島内へ運び出すのも大変な作業です。しかし、県内で同じ離島である壱岐の郷ノ浦町では、数年前から町内の古紙を回収し、まとまったところで佐世保の再処理場へ売買するという方法を確立しているそうです。同じ離島、出来ないことはないはずです。
 次週は、具体的にどのような方法が考えられるのかを取り上げてみたいと思います。
 『僕らの島を考えよう/98』ふくえタウンプレス99号』

 平成10年4月19日(日)、快晴。
 初夏を感じさせるような、爽やかな風が頬をなぜる。そう!今日は、絶好のゴミ拾い日和(?)
 先日、福江青年会議所主催の『故郷ピカピカウォーキングツアー』に参加してまいりました。
 この事業は、福江市中央公園から鬼岳・樹木園まで往復約10キロの行程をゴミを拾いながら歩き、また私たちの郷里・福江島を再認識するというもの。
 
 当日は、青年会議所メンバー、青年会議所シニアクラブを始めとし、五島歩こう会や、この事業を聞きつけて参加した一般市民を含め、総勢約200名の参加者がありました。
 ゴミ袋、軍手、火バサミが主催者側より配布され、約3時間の行程の間、各々ビン類・カン類・燃えるゴミなど分別しながら拾い集めているうちに、数台用意されたトラックは、瞬く間にゴミの山。「ここまでゴミの量が多いとは…」と主催者側のコメントもありました。
 特に多いのが、ジュースの缶と煙草の吸殻。中には、下着など変わったものを拾っている人もいましたが、相変わらずのマナーの悪さ。道路脇に山積みになっている産業廃棄物も含めて、観光地五島・福江島として、考え直さないと行けない面があまりにも多いようです。

 また、ゴミをきちんと分別しながらも、「こうやってカンとビンを几帳面に分けたって、どうせ同じ場所に放り投げて終わりなんでしょうけどネ…」なんて言葉もチラホラと…。このことに関しては、市民がいくら頑張ってもどうしようもありませんので、行政の方、どうか早急な取り組みをよろしくお願いいたします。
 兎にも角にも、とりあえずこの10キロの区間は、すっきりとなったようで、久しぶりにいい汗をかかせていただきました。(翌日、筋肉痛で悲惨でしたけど…)
 参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、福江青年会議所の皆さん、企画から準備、最後の食事のお世話まで本当にお疲れ様でした。是非、またこういう機会を作っていただきたいと思います。
 最後に、どうか空き缶や、煙草の吸殻などの投げ捨てはやめてください。お願いします。
『ふくえタウンプレス100号』
おかげさまで・・・


 おかげさまで、「ふくえタウンプレス」も、どうにか通算100号を迎えることが出来ました。
 編集メンバーも全員ボランティアで、それぞれが自分たちの仕事の合間に原稿を書いている関係上、約2年前創刊準備号を発行したときは、いつまで続けることが出来るものやら…。どうなることやら…。と、それは不安でいっぱいでした。
 ところが、いつのまにか何となく1年を過ぎ。そしてまた、なんとなく100号。100号出したら、何かヤロウゼ!と言っていたわりには、また何となく100号を迎えてしまっている今日この頃です。
 創刊当時から書かせて頂いています『環境問題』も、「こんなもの10人も読んでりャ、いい方だぜ!」なんて意見もありましたが、世間でも、やれ“ダイオキシン”やら“地球温暖化”で始まり、“原子力発電所の事故”が大騒ぎになり。極めつけは、最近はやりの“環境ホルモン”。正直言って、この問題が今の時期に、ここまでメジャーな話題なるとは思っていませんでしたが…。
 そして、今現在取り上げている“ゴミ問題”。この「ゴミ」は、皆さんにも直接関わってくる問題だけに、本当に真剣に、慎重に、皆さんと一緒に考えていきたいと考えているものの一つです。
 今後は、とりあえず3周年を目標に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 …それと、投稿もよろしくお願いいたします。
・・・編集部 平山匡彦
『僕らの島を考えよう/99』ふくえタウンプレス100号』 ゴミC 紙のリサイクル(2)
紙のリサイクル

 紙のリサイクルですが、具体的にどのようなことが考えられるのでしょうか。
 まず、紙といっても色々ありますので、古紙の分別収集が必要となります。たとえば、北海道の事業所グループ、東京都の一部地域、千葉市、埼玉県浦和市などでは「上質紙」「新聞古紙」、「雑誌古紙」、「その他」の4種類で分けているようです。
 では、それぞれどのようなものが当てはまるのでしょうか。
**********************************************
●上質紙・・・・ チラシ・牛乳パック
●新聞古紙・・・ 古新聞
●雑誌古紙・・・ マンガ本・雑誌・週刊誌
●その他・・・ 段ボールなど
***********************************************
 面倒なようですが、古紙は、その種類によって再生できるものが異なっています。
 たとえば、100%再生紙のトイレットペーパーは、牛乳パックや上質のチラシなどの「上質古紙」から造られているそうです。
 その場合、上質古紙約1トンで、約5000個のトイレットペーパーが再生されます。5000個のトイレットペーパーを木から作るとすると樹齢20〜30年の木が約20本必要となります。これは、日本人の年間紙使用量に匹敵するのです。(すごいですね!)

では、分別された古紙は、それぞれどのようなものに再生されるのでしょうか。
段ボール⇒段ボール箱、封筒
新聞紙⇒新聞紙、週刊誌、OA紙、洗剤・菓子箱、アルバム
雑誌⇒洗剤・菓子箱、アルバム
チラシ、OA紙⇒トイレットペーパー

大まかに分けると、大体このようになるようです。
 もし私たちが、紙を何もかもひっくるめて出すと、これを分別する作業と言うのは、とてつもない仕事になるのはお分かりでしょう。
 ですから、面倒でも、まず私たちが責任をもって古紙を分別することが必要となるわけです。
 それと、古紙にはよく紙以外のものがついています。フィルムや、粘着テープ。そして紙コップや、感熱紙、カーボン紙、窓付きの封筒などもより分ける必要があります。
 ここまで読んでいると、「面倒くさい」、「そんなことまでやってられない」とお思いでしょう。でも、手始めに、出来ることから始めてみましょう。
 私たち福江市民の意識が変わらなければ、この「ゴミ問題」は、絶対に解決しないのですから。
 次回の『ふくえタウンプレス』も、「ゴミ問題」の「紙のリサイクル」について考えたいと思います。
 『ふくえタウンプレス』では、皆さんの、ご意見・ご提案をお待ちしています。
『僕らの島を考えよう/100』ふくえタウンプレス101号』 ゴミD 紙のリサイクル(3)

 紙のリサイクル・・つづき
 先週は、古紙の分別収集がなぜ必要かってことを考えてきましたネ!
 では、そうやって苦労して分別して収集した『古紙』をどうすればよいのでしょうか?
 最近、『古紙』が、だぶついてるって話をよく耳にします。都会でも「ちり紙交換」の車なんて走ってませんし…。なぜなのでしょう…?
 それは、商売にならないからっていうとわかりやすいでしょうか。市場では『古紙』がだぶついて、取引価格が下がり、リサイクルの妨げになっています。昭和50年代には1キロ当り20円で取引されていた『新聞古紙=古新聞』が、現在では設定できないところまで来ているそうです。(つまり0円以下)
 なぜそうなっているのでしょうか?

 それは、私たちが再生紙を利用していないからなのです。
 『ふくえタウンプレス』では、創刊当時から再生紙の利用を訴えかけ続けてきました。当然、この新聞も再生紙でできています。私たちが普段業務で使用する紙も、ほとんどが再生紙でできています。最近では、行政も再生紙の利用に努めているようで、少し黄ばんだ紙を使用しているのをよく見かけます。
 しかし、いざというとき、つまり「役所に書類を届けたりするときには上質紙で」、などという基準があったり、プリンターやコピー機でも、「再生紙を利用すると故障の原因に…」などという言葉も聞かれたりします。
(これらは、実際に私が体験したことです。)
 それと、大きな原因の一つは、再生紙は価格が高いといったことも関係しているのでしょう。

 つまり、私たちの利用が少ないがため、量産によるコストダウンができず、需要と供給のバランスが狂ってしまっているというわけです。

ところで・・・どうするの?

 話が長くなってしまいましたが、そう言ったわけで、苦労して古紙を分別収集してみても、買い取ってくれるところはなかなかないようです。
 この辺のところが、なかなか現実とならないところなのでしょうか…。しかしどうなのでしょうか。
 確かに、手っ取り早く燃やしてしまえば簡単なのかもしれません。でも実際には、燃やすというだけで、多額の税金を使用することとなります。そして、持っていくところのない大量の残灰と、温暖化の原因となる二酸化炭素を撒き散らし、下手をしたらダイオ・・・・・・。こうやって大量のゴミを焼却したゴミ処理場は、あっという間に寿命を迎え,また膨大な税金をつぎ込んで新しいゴミ焼却場を作らなければならないというわけです。
 でも、これを島外の再生処理施設へ運ぶと、その運び賃と保管料だけでよいということになります。実際に壱岐・郷ノ浦町では佐世保の業者と契約し、紙の分別収集をした町民に1キロ当り5円の報奨金まで出しているそうです。
 厚生省では、昨年施行された「包装廃棄物リサイクル法」(覚えてました?)に対応して、空き缶やビン、紙類などを分別したり、圧縮する「リサイクルセンター」や、整理したゴミを再生処理業者に渡すまでの間保管する「ストックヤード」などの整備を進めていて、多額の補助もあるようなので、これを利用しない手はない!
 そこで、福江島がまとまり、大きな『福江リサイクルセンター』を造り、紙の分別収集することを早急に提案したいと思います。(つづく)
『春菊の花』ふくえタウンプレス102号』

 我が家の家庭菜園には、春菊の花がほこっている。
 数年前、家を新築したとき、妻にせがまれ庭の片隅に狭い家庭菜園を作った。
 はじめは、妻がせっせと畑を耕して、野菜を植えていたものだが、そこに土いじりの好きな父が入ってきた。今では、すっかり父の独壇場である。
 昨年、父が春菊の種を植えた。それらは、みるみる大きくなり、めったに畑を見ない私にはいつのまにか春菊ができていたように見えたものだった。
 我が家では、冬場、鍋物をすることが多い。そのため、春菊の出番も多いわけだが、摘み取っても、摘み取っても、次から次から生えて、大きくなる。
 そのうちに花が咲き出し、あきらめた妻も父も、私も…
 そうして、すっかり家庭菜園はお花畑と化してしまった。
 でも、春菊の花ってきれいなんだァ…
 そう言えば、春菊って、菊だものね!(編集部 平山匡彦)
『僕らの島を考えよう/101』ふくえタウンプレス102号』 ゴミE 紙のリサイクル(4)

 さて、先週一気に提言らしきところまで話が進んでしまいましたが、もう一度話をまとめてみましょう。
どうやって集めるの?
 町内会単位、もしくは、クラブやサークルでもよいと思いますし、当然個人でも大丈夫でしょう。
 たとえば、施設まで搬入するとキロ単位5円とかの報奨金を支給します。ただし、回収の場合は、量によって考えることにしたほうがよいでしょう。
 古紙をを搬入する人は、当然その時点で分別しておかなければなりません。

どこに集めるの?
集めた紙類は、ある程度まとまったところで、再生処理業者へ引き取ってもらいます。
 当然、現在のような取引状況ですと、売買は無理でしょうが、少しずつ再生紙の利用を増やすことによって、古紙に市場取引価格が設定できるようになるはずです。
 それよりも、ただで島外へ持っていってくれるだけでも、儲けものとは考えられませんか?
 市場価格を設定させるためにも、再生紙を利用しましょう!

再生紙の作り方
 ところで、紙をどうやって、また紙に戻すことができるのでしょうか?
 まず、紙を作る過程を説明しましょう。
 皆さんも知っているように、ほとんどの紙は木材でできています。その木材から繊維を抽出し、パルプにします。
 次に、これをかゆ状にして、繊維を水中でバラバラに分散させます。つまり水で薄めて、均等にかき混ぜた状態です。
 そして、抄き網の上に流し、薄く均等に平らになるようにして、繊維を絡み合わせます。(和紙を作るときの紙すきの作業を見たこともあるのでは?)
 これを脱水し、乾燥させて出来上がりです。
 食物繊維には、水の中でバラバラになった繊維は、水がなくなるとお互い絡みあい、くっついてしまうという特性があります。再生紙も、同様に作られていくわけです。
 このようにして紙の繊維をときほぐし、再生紙を作っていきます。紙の程度によって差は生じますが、通常3回〜5回程度は再生できるといわれています。
『僕らの島を考えよう/104』ふくえタウンプレス275号』・・・2001年10月6日

 現在、国では年間500万台にものぼる廃車のリサイクル制度が検討されています。
 しかし経済産業省の現状の案では、費用が消費者負担となっており、「企業責任が甘い」との声もあがっています。
 海外に目を向けてみますと、たとえばドイツではメーカーに車齢12年未満の廃車の無料引取りと回収・リサイクルを義務付けています。また、スウェーデンやノルウェーでは自動車のデポジット(一時預り金)制度が実施されています。
 今回の廃車リサイクル制度と同じように費用を消費者負担とした「家電リサイクル法」施行後には、各地で不法投棄が急増しました。日本でも「企業責任の強化」と「デポジット制の導入」が必要だと考えます。
 
 この島は、美しい島です。
 しかし、空き地の藪の中や、山の奥の谷などをよく見ると、不法投棄されたゴミや電化製品がごろごろしています。また廃車が置きざれにされたり、山積みになっているところもあります。
 もう随分前の話しですが、「タモリの笑っていいとも!」という番組に出演されていた老女優が、「昨日まで、五島列島の福江島というところに行ってきました。とてもきれいな島で、自然が一杯残っていたのですけど、なぜか古い車や、ゴミがあちらこちらに山積みになっているの・・・」と、おっしゃっていました。
 テレビを見ていた私は、この会話にすごいショックを受け、恥ずかしい感じを受けたのをおぼえています。

 先日、島外から来られた、ある著名な方と会う機会を設けていただきました。その方達のお話しの中にも、やはり同様の言葉が聞かれました。
「この島は、とても自然が一杯で美しい島ですね。でも道路の近くに、車などが野ざらしにしてあったり、景色を邪魔する大きな看板が立ってあったりしている。あ〜いうものを、どうしてそのままにしているのですか?折角の景観の邪魔になりますね。」と。
 この島にとっての最大の財産は、大自然と、環境です。これらのものを守り、そして育むというのは、今現在、この島で生きている私たちの義務だと思います。
 景観を妨げるものを作らない条例や制度も必要ではないでしょうか。
 さて、皆さんはどう思いますか?皆さんの意見やアイディアもどしどしお寄せください。FAXでもE-mailでも結構です。お待ちしています。
2008年ゆうとく薬局から大晦日のご挨拶(2008.12.31)

2008年もいよいよ終わりですね。
皆さんの2008年はどのような年だったのでしょうか。
ゆうとく薬局は、景気のことを考えると、なかなか満面の笑顔とはいきませんが
皆様のおかげで、どうにか無事新しい年を迎えることができそうです。
 
でも巷では
暮れが押し詰まってもまだ
空爆
失業
襲撃
殺人など
毎日、とても悲しいことで溢れています。
 
突然ですが、私が以前編集長をしていた情報誌の発刊の挨拶を紹介させていただきます。
 
『ふくえタウンプレス』発刊にあたって(平成8年6月10日)
 
21世紀まであと5年。皆様いかがお過ごしでしょうか。?
 24時間流されるTVやラジオのニュースでは、世界中で人を人とも思ってないような事件が多発し、
子供が麻薬に汚染されたり、企業や官庁が、利益やメンツの為に多くの人をエイズに感染させたり、
未だに軍事力で秩序を維持しようとしている国や、核実験を強行している国があったり、
4ヶ月も空転させといて最初の通りの法案をそのまま通してしまう国会があったりと、
も−いいかげんにしろ!と言いたくなる今日この頃です。
 
 地球規模で見ると、19世紀型の化石燃料をどんどん燃やしながら、
大量生産・大量消費させることで経済を発展させてきた現代文明は、もうすでに瀕死の状態にあります。
私たちは、豊かさと便利さ、快適さを追い求め、成長すること発展することこそが、人類の目標としてきました。
しかし20世紀が終わろうとしている今、
世界は、自然破壊・環境破壊による大気や海洋汚染・オゾン層の破壊・地球温暖化・異常気象・
資源の枯渇・食糧危機・人口爆発・経済破綻・地球紛争・
ありとあらゆる社会・経済システムの行き詰まりと崩壊・政治行政機構の硬直化と不信等々。
数え切れないほどの矛盾と問題が噴出しています。

 さて、五島に住む私たちです。いったい何から始めたら良いのでしょう?
 これからの時代、誰かが考えてくれればいいとか、誰かがやってくれるだろうとか、そうした時代ではなくなってきています。
とくに環境問題などは一刻を争う問題なのに、法律もまだ未整備で、行政機関や企業もこれから対応を考えるといった状態です。
私たち一人一人が知恵を出し合い、、家庭の中から問題を解決して行かなくてはなりません。
世界は、一人一人が変わることで確実に変わって行きます。
 ふくえタウンプレスは、五島に住んで、五島が好きで、人や自然が大好きで、
ニュースを見るたび、胸が痛むというような、そんな想いがあふれる、あなたのための情報誌です。
どうか気軽にご意見、要望、アイデア、企画等、お寄せ下さい。
 ふくえタウンプレスが、五島を元気にする、ささやかな一助となれますよう、
編集部一同ガンバル所存です。今後とも宜しくおつきあい下さい。 
 
 これは、私の尊敬する先輩が平成8年に書いた文章です。
この文章を見ていると、実は、世界は何も変わっていないことがわかります。
彼は私に、ものの見方やとらえ方。そして考え方など、いろんなことを教えてくれました。
その彼が2008年12月、息を引き取りました。
でも生前彼は、俺とお前は、前世も、その前もずっと、一緒にこうやっていろんな仕事をやってきたんだ。
俺にはその記憶があるんだ。
と、奇妙なことをよく言っていたので
なんとなく、またいつか会うことになるのかな〜なんて、なんとなく思っています。
とても個人的なことで、本当に申し訳ありません。
 
来年こそは、本当にきっとよい年であることを願いつつ・・・・
まるで、眠っている魂を、優しく呼び起こすような前奏で始まり
心が震えるほどに、素敵な曲
ベッド・ミドラーで「ローズ」
15年ほど前、あるイベントを一緒にやったときに彼から紹介してもらった曲で、それから大好きになっています。
 
この曲は、最後、このような歌詞で締めくくられています。
 
ひとりで寂しく過ごす夜や、目の前の道を遠く長く感じるとき、
また、愛は心と運の強い人にしかやって来ないものだと思ってしまうとき、
どうか思い出して
厳しい冬、冷たい雪の下で寒さにじっと耐える種こそが
暖かい太陽の恵みを小さな体いっぱいに受けて
春、美しい薔薇になれるのだということを

 
これを読んでくださった皆様に
美しいバラが咲き乱れる、暖かな春がやってきますように
皆様にとって2009年が素敵な年になりますように
心からお祈りしています。(合掌)・・・ ふくえタウンプレス編集長 ・ 平山匡彦

ふくえタウンプレスふくえタウンプレス編集部)平成8年6月〜